ニコニコ・ニュースレター 2018年05月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2018/05 第132号

やっと5月になりました。まだまだ寒かったり、暖かいを通り越して暑かったり、本当に気候の変化が異常ですね。去年の夏、熱中症で亡くなられた方の数より、この冬の寒さで亡くなられた方の数の方が多いそうです。そして今年の夏はもっともっと暑くなるそうです(・・;)。また、最近の空の色、黄砂とPM2.5の多い日にはちょっとがっかりです。

最近、日本人の二人に一人は癌になってしまい、三人に一人が癌で亡くなってしまうという、ちょっと怖い話をよく聞きます。
食生活の欧米化、喫煙、生活習慣などいろんな原因があると言われています。加齢という現象によりヒトの身体を構成する細胞の遺伝子が傷つき、癌が発生します。お口の癌は希少な癌ですが、死亡率が50%近くであると報告されています。
お口の中は、口内炎や歯肉炎、軽度の歯周炎などが体調により症状の憎悪と軽快を繰り返す事があるので、早期癌であっても患者さん自身がたいしたことがないと勘違いして放っておきがちになる事で死亡率が高くなってしまいます。初期であれば91%以上の治癒率ですが、進行癌になると60%以下になってしまうと言われています。
また残念ですが私の医院に通院されている方にも癌治療を受けられている方が何人もおられます。
では歯科と癌治療との関係は?
お口の中には無数の細菌がいます。歯磨きや歯石の除去はその細菌が増殖する場所を少なくする為に行われます。
抗がん剤治療を受けた場合は正常な細胞にもダメージを与え、細菌の活動を抑える免疫力が落ちてしまいます。
放射線治療では唾液腺の働きが衰えてしまい口の中を洗浄する力が弱まってしまい、これらの理由で細菌が異常に増えて口内炎や味覚異常、口腔乾燥症などが起こってしまいます。
口や喉など頭頸部にできた癌への外科治療でも傷口が感染しやすく高い確率で合併症が起こります。
癌患者への口腔ケアが進んでいる米国の調査では、抗がん剤治療を行う患者の4割に口内炎が認められ、その半数が重症の口内炎で抗がん剤の量を減らしたり、治療を中断しなくてはならなかったそうです。また口の周りに放射線を当てる治療では口内炎などのトラブルが起こる確率は100%だそうです。痛くて不快な口内炎、異常な口の中の渇き、食べ物がかめない程の腫れ、癌治療に入ると患者さんの口の中にはトラブルが起きやすくなってしまいます。

お口の中の細菌の増殖しやすい場所は、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)、歯と歯の間、歯並びの悪いところ、縁が合わなくなってしまった冠やブリッジなどです。これらの場所の汚れは通常の歯ブラシだけでは取り除けません。歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)がどうしても必要です。
患者さんとお話していると「知っているが使っていない。」「時々使っている。」などと返事が返ってきます。
お口の中は体温で生暖かく、唾液で湿っています。そしてお口の中の食べた物の磨き残しは生ゴミと同じです。飴玉をずっと舐め続けているのと変わりません。そこに細菌が集まってきます。健康な場合でも歯周病やむし歯の原因となります。それに癌治療が加わったら。。。。?
癌の治療中はどうしても状態を見ながら自分でケアしなければなりません。看護師や衛生士の手伝える事はごくわ
ずかです。体力を取り戻すためにもしっかり栄養を摂らなければなりません。健常なうちに正しい口腔ケアを習慣づけ、お口の中をいい状態するべきではないでしょうか?

大人の笑顔は歯で決まる!
「痛むけど 足が進まず 我慢する」
「痛みだし もう耐えられぬと思いたち されど跨げぬ 歯医者の敷居」
「痛いけど まだまだいける このままで」
「衛生士の 優しさだけを頼りにし」