ニコニコ・ニュースレター 2018年1月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2018/01 第128号

新年、明けましておめでとうございます。今年のお正月は、少し寒かったですが、お天気は良かったのでいいお正月だったのではなかったでしょうか?

さて、今月は歯の治療費について考えてみたいと思います。
奥歯を1本、抜歯しないといけなくなったAさん、選択肢は4つです。
抜歯する歯の両隣の歯を削ってブリッジ、
両隣の歯をあまり削りたくないので部分入れ歯、
費用と手術がちょっと気になるけれどインプラント、
抜いたままで放置 の4つです。
ブリッジは人工の歯の部分がたわみますので強度を考えると両隣の歯は金属の冠がいいでしょう。抜いた歯の跡は両隣の冠とつないだ金属の人工の歯になります。この両隣の冠をセメントで歯に固定します。両隣の歯を橋桁にして人工の歯という橋を架けるという考え方です。ここで問題となるのが両隣の歯の状態です。以前、被せている歯なら外すだけでいいのですが、削られていない綺麗な歯を削るのは私達、歯科医師でも躊躇します。またお口を開けた時に金属の冠が見えるのに抵抗がある方、金属アレルギーが心配な方もおられます。そんな時、セラミックスを勧めます。ところがセラミックスは審美性を高めるため、金属の冠よりも厚みが必要になるので歯を多く削ります。費用も保険外診療で1本10~20万円かかります。ブリッジの場合、両隣2本と人工の歯1本として3倍になってしまいます。
部分入れ歯はセメントで固定するブリッジに比べ、両隣の歯をほとんど削りませんが安定性で劣ります。両隣の歯に留め金で固定しますが、お食事をすると内側に汚れが残るので外して毎回、掃除しなければなりません。着脱の度に歯に栓抜きで栓を抜くような動き、釘抜きで釘を抜くような動きが両隣の歯に加わります。また留め金が歯の周囲にくることに因る違和感、金属の留め金が目立つという不満を訴える方もおられます。これらを解決する特殊な部分入れ歯は、やはり保険外診療となり数10万円かかります。
インプラントは、全く保険外診療です。手術で骨の中にチタン製の人工の歯の根を植え込み、骨としっかり結合したのを確認できたら、その根に歯の頭の部分を取り付けます。安価なインプラントの宣伝も見受けられますが、ちゃんとした物は30万円くらいはします。また骨が痩せている場合は骨を作る手術が必要となり、50~100万円かかります。ただしAさんが高齢となり、例えば糖尿病や循環器系の病気、あるいは認知症を患った時は早期にインプラントを撤去する手術が必要になる場合もあります。
抜いたままで放置した場合、お金もかからないでいいかもしれません。でも両隣の歯がだんだん抜歯した側に傾いてきます。噛み合う側の歯が伸びてきます。そうなると歯と歯の間に食べかすが残りやすくなってきて、むし歯や歯周病の原因となります。また噛み合わせの不調和による病気の原因ともなります。やはり歯を失った箇所は何らかの方法で早期に補うのが望ましいでしょう。

如何ですか?奥歯1本失う事になっても、こんなにお金がかかってしまいます。
例えば、高価で大切な器は、丁寧に扱って綺麗に保とうとしますよね。100均のタワシで雑にゴシゴシしないと思います。歯も同じではないでしょうか?毎日、丁寧にお掃除し、時々専門家に診てもらい、チェックを受ける。あなたの心がけ次第だと思います。
大人の笑顔は歯で決まる!