ニコニコ・ニュースレター 2017年04月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2017/04 第119号

4月になりましたが、まだ時々寒いですね。桜の開花はまだでしょうか?

さて、皆さんは「大人むし歯」って言葉を聞いたことがありますか?
この「大人むし歯」が、最近、歯科では問題になってきているのです。「大人になってむし歯にならなくなった。」「子供の時の様にお菓子を食べないから。」「ちゃんと歯磨きをしているから。」・・・そんな油断から大切な歯を失う人が少なくありません。子供も大人もむし歯の原因は口内にいるむし歯菌です。これらの細菌が人が食べた糖分を吸収し酸を出し、この酸が歯を溶かしてむし歯を作ります。ところが、大人むし歯には子供のむし歯とは違う3つの弱点があるのです。
第1の弱点は年をとると歯ぐきが下がり、歯の根元が露出して、そこがむし歯になりやすいことです。歯ぐきが下がるという事はエナメル質で保護されていない歯の根元の象牙質がむき出しになってしまいます。歯の根元(象牙質)は歯の頭(エナメル質)の部分に比べてとても弱く、むし歯になりやすいです。また歯の根元の部分は知覚過敏を起こす場合もあります。
第2は大人になると神経を守る為に神経の外層の象牙質が厚くなる場合もあります。この場合は逆に知覚が鈍くなり痛みが出るのが遅れてしまいます。気づかぬうちに歯の根元でむし歯が進んでしまう事があります。
第3に要注意なのが治療した痕です。詰め物やブリッジなどの人工物の縁が合わなくなって食べ物が詰まりやすくなり、人工物と歯の間がむし歯や歯周病の温床になります。
そこでお勧めがフッ素とキシリトールです!フッ素は地球上で17番目に多い元素で、土の中や水の中に含まれています。そしてフッ素は世界各国でむし歯予防に利用されています。
フッ素が歯の表面のエナメル質に取り込まれる事で歯の質が丈夫になり、酸に溶けにくい強い歯が作られていきます。またフッ素はむし歯菌の働きを弱め、むし歯菌がお口の中で歯を溶かす酸を作りにくい環境を作ってくれます。フッ素が身体の中に入っても安全かと心配される方がおられますが、フッ素は食品中にも含まれており、必須栄養素の一つですから大丈夫です。
御家庭ではフッ化物入りの歯磨き剤や洗口剤が使いやすいと思います。一度にたくさんの量を使うより少量でも長く使い続ける事が望ましく、子供さんだけでなく、大人の方のむし歯予防にも効果的です。
もう一つ、むし歯予防に効果的なのがキシリトールです。
キシリトールは白樺や樫の木などから作られる天然素材の甘味料です。
キシリトールは砂糖と同じくらいの甘さがあるのに、むし歯の原因となる酸を作りません。さらにむし歯菌を減らして歯を丈夫にする効果があるので多くの国で積極的に活用されています。
キシリトールのむし歯予防に必要な一日の量は5~10グラムとされていますので、
ガムやタブレットで摂るのがいいと思います。できるだけシュガーレスで甘味料の50パーセント以上がキシリトールのものが望ましいです。
またキシリトールはプラーク(歯についた汚れ)の量を減らし、歯磨きで落としやすくしてくれますので、食後、歯磨き前に食べると効果的です。
一度に食べ過ぎるとお腹がゆるくなる場合がありますが、一時的なものですから心配いりません。糖尿病を患っている方でも血糖値を上げませんので安心してお召し上がりいただけます。
キシリトールは食品に使われる以前から医療の分野では輸液の材料として使われていました。キシリトールを摂るとプラークの量が減り、お口の中はむし歯や歯周病になりにくい環境になります。また唾液がよく出て、お口の浄化作用を高めます。
100%のキシリトールガムを一日3回食べたとして1~2週間でプラークが減り、3ヶ月ほど続けるとむし歯になりにくい状態になります。お口の中がサラサラした感じになるのが実感できると思います。

どうぞ、フッ素とキシリトールを「大人むし歯」の予防にお役立て下さい。