ニコニコ・ニュースレター 2017年07月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2017/07 第122号

7月になりました。毎日、暑いですね。雨の予報があっても結構、すぐ晴れてしまうという日が多いです。今年も熱中症が心配です。こまめな水分補給には経口補水液がお勧めです。
さて前月は、むし歯菌や歯周病菌が肺炎、血管や心臓の病気、糖尿病、低体重児出産、認知症などの内科的病気を引き起こすリスクがある事をご説明しました。
今月は栄養の面から考えてみましょう。
歯の数が20本以下になると「何でも噛んで食べる事が出来る」人の割合は半分近くになってしまうという事がわかっています。これは加齢によって起こるのではなくて、歯の本数の減少によって起こります。そして歯の本数の減少は栄養学的に「食品の多様性」を失いやすくしてしまいます。食品の多様性を失うと、むし歯や歯周病を発症して歯を失いやすくなってしまいます。そうすると食品の多様性はますます失われ、生活習慣病が発症します。むし歯・歯周病と生活習慣病を予防する為には栄養についても考えなくてはなりません。むし歯の原因となりお口の中の環境を悪化させるのは「糖質」です。糖質と言えば砂糖や甘いお菓子とお思いでしょうが、白米などの主食となる炭水化物も忘れてはいけません。炭水化物は体をつくる3大栄養素の一つですが、摂り方を見直さなくてはなりません。炭水化物は、大きく糖質と食物繊維に分類されます。現代の食生活は、おにぎりやパン、麺類など、手軽に食べられる糖質の食品の占める割合が増えてきているので、糖質の摂り過ぎが心配です。主食に偏りがちな食生活を改善し、炭水化物60%、脂質20%、タンパク質20%の3大栄養素のバランスを崩さない様にしましょう。
では、歯・口腔環境の改善を助ける食品とは・・・
① 低GI食品
白米や砂糖を食べると体内ですぐに糖に変わり、血糖値が急上昇してしまいます。このようなGI値が高い食品は、お口の中を酸性にもしやすく、むし歯もできやすくなってしまいます。炭水化物を摂るなら食物繊維を含む低GI食品である玄米、胚芽米、雑穀米、全粒粉のパンなどがお勧めです。
② 抗酸化物質
高齢者が抗酸化物質であるビタミンC、ビタミンE、αカロテン、βカロテンを含む食品を積極的に摂取する事により歯周病の進行が遅くなったという調査データーが発表されました。抗酸化物質を含む食品としてはビタミンEを含むアーモンド、落花生、ヒマワリの種、オリーブオイル。ビタミンCを含むアセロラ、レモン、パブリカなどです。
③ オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は血管の劣化を防ぐ細胞膜を構成している成分のため、細菌が体内に侵入して血管内にプラークを形成し血栓を作るのを防ぐ働きをしてくれます。また炎症を抑える働きもあるので、血管の健康だけでなく、歯周病自体も改善してくれると言われています。オメガ3脂肪酸を含む食品としては、アジやサバ、イワシなどの青魚。シソ油、えごま油、アマニ油などがあげられます。

最近、耳にするフレイルとは加齢によって起こる心身の能力の低下、虚弱化の事を言います。そして歯を喪失するで起こる、食べ残し・噛めない食品の増加による食品多様性の低下をオーラルフレイルと言います。
この事により、食力低下・低栄養と高齢者の方は虚弱となってしまいます。食べやすい工夫をしながら、いろいろ食べる事の大切さを知っていただきたいと思います。
ある介護施設の方が言われていました。
「歯がないとどれだけ大変か。歯があるとどんなに元気でいられるか。仕事をしながら、いつもそれを実感します。」