ニコニコ・ニュースレター 2017年08月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2017/08 第124号

8月になりました。毎日、暑いですね。外に出ると風というよりは熱波の様なものを感じます。先月の九州北部豪雨、地震、台風の異常発生、その中で避難所で生活されている方々の事を思うと胸が痛みます。熱中症や感染症、心身症など心配です。最近、自然災害で被災された方がインタビューの中で「何十年も住んでいるがこんな事は初めてだ」と答えられているのをよく耳にします。本当に最近の自然災害は今まで起こった事のない地域で起こっています。北九州だって決して安全ではないと肝に銘じておかなければなりませんね。
「アライン・テクノロジー・ジャパン」という調査会社が60代以上男女400名を対象に行なったアンケート調査によると、シニア世代が自身の体について「変化して欲しくなかった事」「失って後悔している事」を聞いたところ、「歯」と回答した人が61.3%で「髪」や「体型」を抑えて最も多い結果でした。その理由として、「歯を失って食べ物が美味しくなくなった」「歯ぐきに物が挟まる様になった」「硬いものが食べにくくなった」「滑舌が悪くなった」などの回答が挙がったそうです。先月も書きましたが、介護の現場では「歯がないとどれだけ大変か、歯があるとどんなに元気でいられるか。」を実感される介護職員の方が多いそうですよ。
さて、こんなに暑いと、水分の補給が大切です。「老化とは乾燥の過程である」という言葉がありますが、皮膚でも血管でも加齢によって水分が減っていってしまいます。人の体の水分量は加齢と共に減少し、高齢の方では体重の50%くらいになってしまいます。一般に人の体重の60%は水分ですから、かなり減少してしまいます。また高齢の方の皮膚は水分を保つ力が減っているのでシワが目立つ様になるのです。
みずみずしい皮膚をした生まれたての赤ちゃんの場合は体重の75~80%が水分だと言われています。その後、徐々に細胞が増え、それと共に体の水分量も減少していきます。しかし子供は非常に活動的ですので体からの水分の出入りが多く、ことに下痢などすると脱水症状になってしまいやすいです。発展途上国の子供の死亡率が高いのは清潔な水が得られず、脱水症状になりやすいのも原因の1つだそうです。
この様に高齢の方、子供さんは特に脱水になりやすく水分の補給が重要です。
人の体から出て行く1日の水分量はどれくらいでしょう?
静かに横たわっている成人男子で1日に2300ml排泄され、暑い時や動いた時はもっと排泄されてしまいます。内訳は尿、便、汗などです。では人に必要な1日の水分量はどれくらいでしょう?
成人で体重1Kgあたり50ml、子供で100ml必要だと言われています。体の中では代謝によっても500mlの水分が生成され、食事によっても1200mlの水分が吸収されます。そこで直接、口から摂取が必要な水分量は成人の場合で体重×50mlの量から500mlと1200mlを引いた量が必要という事になり、大体1500mlくらいは必要だという事になります。
水分が不足すると、まず血液がドロリと粘った状態になり脳梗塞や心筋梗塞といった血液が詰まる病気にもなりやすいです。お口の中では唾液が減る事でむし歯や歯周病のリスクも増えてしまいます。
そこで、お勧めが経口補水液(ORS)です。医療関係者間では飲む点滴とさえ言われています。
経口補水液を使う経口補水療法は開発途上国で生まれました。1971年の東パキスタンのインドの難民キャンプでは3人に1人がコレラによる脱水症状で亡くなっていました。この時カルカッタの大学研究所から経口補水液を持った医療班が救助に向かい3,700人の患者に経口補水療法を実施してコレラによる死亡率を30%から3.6%にまで激減させました。その後、経口補水療法は脱水しやすい環境になりつつある世界中の国々に広がり、今では「20世紀最大の医学上の進歩」とまで言われています。
日本でも知名度があがり経口補水液は薬局やドラッグストアで安価で手に入ります。簡単に買えて水分と塩分を素早く補給でき初期の脱水症状からの回復に役立つ便利な飲料です。一度に飲み干してしまうのではなく少しずつ飲む様にして下さい。異常とも言える暑い夏、経口補水液を是非お役立て下さい。