ニコニコ・ニュースレター 2017年09月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2017/09 第124号

9月になりました。空にはうろこ雲が浮かび、朝晩はやっと過ごしやすくなってきました。今年の夏は本当に暑かったですね。私の子供時代には夏休みに毎日の気温をつける宿題がありましたが、30度を越える気温なんて滅多になかった様に記憶しています。特に今年は夏場の湿度が高かったので体表から汗が蒸発できずに熱中症や夏バテで体調を崩される方が多かった様です。そして、これからは「秋バテ」に注意が必要です。秋バテの予防には、適切な食事、軽めの運動、ぬるめの入浴がいいと言われていますよ。
さて、お口の健康の話です。
厚生労働省は「健康日本21」という事業で、定期的に歯科健診を受ける国民の割合を30%に上げようという目標を掲げています。しかし、実際には歯周病潜在患者推定8,000万人に対して歯科医院の受診者は130万人(約60分の1)しかいないのが現状です。しかも痛くなってからの治療での通院がほとんどです。
何故、日本では国民が日常的に歯科医院に通う習慣を持たず、重症化してから受診するのが常識となっているのでしょうか?
歯科医院との付き合いは人生において最小限かつ最低のコストであるべきという偏った考え方、
痛みのあるむし歯や歯周病の治療が歯の治療だという思い込み、
コンビニよりも歯科医院の方が多いので、いつでも何とかなるという錯覚、
お口の健康が全身の健康に影響する事を知らないという無知、によって誤った常識が支えられているのではと思います。
欧米ではずっと以前から歯科医院へは治療ではなく、お口の健診やケアに行くという考え方が常識となっています。一生を通して考えれば、定期的に健診やケアを受けた方が遥かに出費が少なくなると思います。ですから欧米では経済的に無理をしても子供時代に矯正治療で歯並びをきれいにし、磨きやすくしてむし歯や歯周病にならない様にする事が当然だという風に思われています。歯を失ってからインプラントやセラミックなどの治療にどれくらい治療費がかかるのか、そのためにはどれくらいの期間、不自由な思いをしなければならないか、知らない方が多いのではないでしょうか?
また全身の健康に対する重要性も多くの研究やデーターで医学的に明確に証明されてきています。私たちの口の中には300種類を超える細菌が歯や歯の周りに何億も存在しています。これらの細菌は、むし歯や歯周病といったお口の中の病気だけを引き起こすと考えられていました。ところが、これらの細菌が作った炎症物質や一部の細菌は血管を通じて全身の各器官に広がる事がわかってきました。例えばお口から気管を通って肺に入り込んだ細菌が肺炎を引き起こす事があります。血液中に入り込んだ歯周病菌が血管壁に感染して動脈硬化症や冠動脈疾患を引き起こす事もあります。細菌が血管を通って心臓の内膜に住み着き、炎症を起こすこともあります。血管中で細菌が原因で作られた物質が糖尿病に影響を与えます。歯周病菌の成分である内毒素が低体重児出産に影響をあたえます。これは、もうお口の中の問題だけではないのです!歯磨きは自分で出来る全身を健康にする一つの方法です。是非、歯科医院では正しい歯の磨き方、ケアの方法を教えてもらって下さい。自己流では磨いているけど磨けていない場合が多いです。
そして歯が健康的で綺麗になれば人生は最も豊かになると思います。
口腔内の健康がもたらす利益とは何でしょうか?
家族や友人とのお喋りを心から楽しめます。美味しいものを思いきり食べる事ができます。
旅先での思い出などを素敵な笑顔の写真で残せます。大切な人とのコミュニケーションがスムーズになります。楽しい人生を送るのには大きな口を開けて笑えるのが一番なのでは?

大人の笑顔は歯で決まる!