ニコニコ・ニュースレター 2017年10月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2017/10 第125号

10月になりました。朝晩はずいぶんと肌寒くなってきましたね。
秋と言えば「中秋の名月」ですが、国立天文台によると今年の中秋の名月は10月4日だそうです。「中秋の名月には美しい月が見られる。そして、その月は満月である。」と思われている方が多いと思いますが、今年は10月4日が中秋の名月、その翌々日の10月6日が満月だそうです。しかし満月前後の月も、とても明るく見ごたえがあるそうですので晴れるといいですね。

さて、成人の3人に2人が歯周病ってご存知ですか?
そして歯周病が全身の様々な病気に関わっている事が分かってきています。歯周病は歯を失う大きな原因のひとつです。歯は食べ物がはじめて出会う「消化器官」であるだけに歯を失うと身体全体に大きな影響を及ぼします。最近の研究で歯周病が全身の様々な病気「糖尿病・心疾患(狭心症・心筋梗塞・心内膜炎)・脳血管障害・動脈硬化・肺炎(誤嚥性肺炎)・低体重児出産・肥満・認知症」に関わっている事が分かってきています。例えば、糖尿病になる→細菌に感染しやすい→病気になる→抵抗力が落ちる→歯ぐきが歯周病菌に侵されやすい→歯周病が悪化といった具合です。
歯の健康を守る事は全身の健康を守る事と言えるでしょう!
それでは、よく噛む事で認知症のリスクを減らせる事が出来るのはご存知ですか?
よく噛む事で脳が刺激されます。脳に多くの血液を送り込む事もでき、これらにより認知症予防につながると言われています。さらに唾液が多く出て、その中に含まれるホルモンや酵素が分泌され、これが老化防止や免疫力アップにつながり、インフルエンザ等の予防にもなるのです。日本の認知症患者は550万人で高齢者の15%にあたり、認知症予備軍とも言える軽度認知障害の高齢者も400万人います。推計では60歳以上の人が生涯に認知症になる確率はなんと55%にもなるそうです。もはや誰もが認知症になる事を意識して生活習慣を見直す事が必要になっています。年をとると、食事が生活の関心事の中で大きくなってきます。歯を失うと、食べられる種類が減り、栄養が偏るだけでなく、食欲も満たされなくなり、脳の老化も進みます。しかし、噛めば噛むほど脳の血流が活性化され脳の老化を防ぐ事ができます。よく噛み、楽しく食事をする事で大脳が刺激され、脳の働きが活性化します。歯が20本以上残っている人に比べて、歯がほとんど無く義歯未使用の人の認知症発生リスクは2倍だと言われています!
また、歯が少なくなると転倒しやすくなるってご存知ですか?
統計によると、寝たきりになる原因の1位は脳血管疾患ですが、2位以下は老衰、転倒、認知症と続きます。その中でも転倒に関してはそれだけの問題では終わりません。一度転倒を経験すると不安から病気でもないのに転倒を心配するばかりに閉じこもりがちになります。結果、認知症を悪化させたり、筋肉や骨を弱らせる事に繋がり、寝たきりになるといった悪循環を生じます。歯の多い方や義歯を使われている方はそうでない方と比べ、転倒しにくい事が分かっています。つまり、しっかり噛める事は、転倒リスクを減らし、寝たきりを防ぐ事に繋がるのです!
最後に口腔ケアの大切さは、ご存知ですか?
80歳以上の高齢者における死因の第1位は肺炎で、そのほとんどが誤嚥性肺炎と言われ、お口の中の唾液や細菌が誤って気道に入り込む事で起きます。その予防には食前・食後の口腔ケアと食事中の誤嚥防止が大切で、特に要介護高齢者においては口腔衛生状態を良好に保つ事により予防になります。また、口の中が不潔な状態でがん治療や全身麻酔による手術を受けると肺炎や口内炎などのトラブルも起きやすくなります。がん治療や大きな手術の合併症を抑えるのにも口腔ケアは大切です。

今月は中秋の名月です。大人の笑顔は歯で決まる!