ニコニコ・ニュースレター 2019年07月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2019/07 第147号

令和元年の3回目のニュースレター、7月号です。やっと梅雨入りしましたが、如何、お過ごしでしょうか?台風が発生したり、特に大雨には注意が必要ですね。体調管理には充分、ご注意下さい。
さて今月は、歯垢と歯石についてのお話です。
私たちの医院にも歯周病を心配されて「歯石を取って下さい。」と言って患者さんが来られます。お口の中を診ると歯ぐきから少し歯石が顔を出している場合がありますが、実はそれは氷山の一角である事があります。歯石は歯周ポケット内に大部分が隠れている場合があるんです。そして、ただ歯石を取れば歯周病にならないというのは大きな誤解です!

歯についている汚れ、磨き残しを歯垢(プラーク)と言います。ご存じの様にむし歯や歯周病の直接の原因です。食べ物のカスのように思われがちですが、実際はむし歯菌や歯周病菌をはじめとする微生物のかたまりです。プラーク1mgに1億個以上の微生物がいると言われています。そして、この微生物が絡み合い、共生して、悪さをしていきます。最近ではバイオフィルムとも呼ばれています。台所などの排水溝などについたヌルヌルした、しつこい汚れのイメージです。なかなか手ごわい相手です。
そしてプラークが歯周病菌などをかかえたまま石灰化して固まってこびりついたものが歯石です。表面がザラザラしているので歯肉(歯ぐき)を刺激し傷つけるうえ、プラークが表面に更にたまりやすくなっていきます。この歯石は歯ブラシでは取れません。長い間、航海してきた船の船底にこびりついている貝などのイメージです。歯石には肉眼的に検知される歯肉縁上(歯と歯ぐきの境目より上)歯石と、歯ぐきの歯周ポケット内に隠れている歯肉縁下(歯周ポケット内)歯石の2つがあります。皆さんが鏡で見つけて歯石除去を希望されるきっかけとなるのは歯肉縁上歯石です。でも実際は歯肉縁下歯石が歯を支える組織(歯ぐきや顎の骨)に重大な悪影響を与えるんです。
歯周病は症状によって歯肉炎と歯周炎に分けられます。
歯と歯肉(歯ぐき)の間のミゾ(歯肉溝)にプラークがたまり、歯肉に炎症が起こる、、、これが歯周病のはじまりです。歯肉が炎症で腫れ上がると溝が深くなり、歯周ポケットが形成されます。そして歯周ポケット内のプラークで歯周病菌がいっそう繁殖し、歯石も沈着し、歯周病は勢力を増やしていきます。最後には炎症が広がり、歯を支える組織である顎の骨を破壊してしまうのです。
以上、ご説明した様に歯周病の原因はプラークです。ですからプラークを確実に取り除くプラークコントロールが何よりも大切です。そしてプラークコントロールの基本は毎日のブラッシングです。「歯を磨いている」のと「歯が磨けている」のは違います。自分にあった正しいブラッシング法を身につけましょう。
大人の笑顔は歯で決まる!