ニコニコ・ニュースレター 2020年10月号

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    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2020/10第162号

2020年10月号です。やっと秋めいてきましたね。中秋の名月もお天気が良くとても綺麗に見えました。
でも、この9ヶ月間で私たちの生活は激変してしまいました。昨年末に突然、中国で確認された新型コロナウイルスは、あっという間に世界中に広がり、初の死亡例から、たった9ヶ月弱で100万人以上の人の命を奪ってしまいました。死者が世界最多のアメリカでは、今年の死亡原因として新型コロナウイルスが交通事故や肺疾患を上回り、心疾患とガンに次いで3番目に多くなるだろうと言われています。
人口も少なく、移動手段も限られていた過去の感染症、14世紀のペスト(5000万人以上死亡)、16世紀の天然痘(約5600万人死亡)、20世紀の第1次世界大戦後のスペイン風邪(5000万人以上死亡)の時代に比べて、現代は人や物、情報があっという間に世界を駆け回るので、中世で起きた1世紀分の変化がコロナ禍では数年で起きるだろうという説もあります。
新型コロナウイルスによる日本の致死率は5月末まで5.4%でしたが、第2波が起きた6月以降は1.0%まで下がりました。死者数は世界で45番めの1500人強。高齢者や持病のある人ほど致死率が高く、厚労省の集計では9月23日時点で50代の致死率は0.5%、60代は2.4%、70代7.5%、80代以上が17.4%と年齢とともに上がっています。
先月も感染対策の講習会に行ってきました。そこで講師の先生が言われていたのは新型コロナウイルスへの感染対策には飛沫感染対策と接触感染対策しか未だないという事でした。
飛沫感染とは、咳やくしゃみの飛沫の中のウィルスが周囲へ飛散して、感染を起こす事です。言わば相手が見える対策です。対策法としては濃厚接触回避と咳エチケットです。
接触感染では相手が見えない対策になります。体外に排出されたウィルスは数日間、環境表面で生存し、接触感染を起こします。対策法としては環境表面に付着したウィルスに対する環境除菌と頻回の手洗いです。手洗いは全ての微生物に対して最も効果的な感染予防です。手洗い時間は30秒以上、指の先、爪の間、指の間、手首まで洗う様に心がけて下さい。
テレビやマスコミ、インターネットなどで種々の情報が錯綜し、感染対策には何が必要か分からなくなってしまう方も多い様です。例えばフェイスシールド。マスクに比べて息苦しくなく、口元も見えるという利点があるので、接客業、口の動きを見せたい語学教師、合唱団、飲み会の場などでよく見かけます。しかしスパーコンピューター「富嶽」を使った実験ではフェースシールドでは小さな飛沫は100%近く漏れてしまうという結果が出ています。フェイスシールドでは口の部分から前方真っ直ぐに飛沫が広がるのをある程度抑えるものの、左右や下からどんどん漏れ、10秒後には周囲約1mに広がってしまうという事です。以前、お話した布マスクと同じですね。
新型コロナウイルスが収束しない中、冬に向けて、インフルエンザの流行も心配です。専門家は感染した時に重症化する恐れのある65歳以上の人達に予防接種を受けるよう勧めています。予防接種には法律に基づき市区町村が主体となって実施する「定期接種」と、希望する人が各自で受ける「任意接種」があります。インフルエンザは65歳以上の高齢者、60歳~64歳で心臓などの機能に障害があり「身の回りの生活を極度に制限される人」などが定期接種の対象となります。厚生労働省は、今シーズン、約6,300万人分のワクチンが供給されるとの見通しを発表しています。重症化リスクの高い定期接種の対象者、医療関係者、持病のある人、妊婦、子供(生後6ヶ月~小学2年生)への優先的な接種を促していくそうです。ただ接種の時期は、早ければ早いほうが良いというものではありません。ワクチンは接種してから約2週間で抗体ができ、3~5ヶ月保たれます。早過

ぎると12~3月頃の流行中に効き目が切れる恐れもあるので、できるだけ流行前の10~11月に接種するといいと思います。接種には数千円かかりますが、定期接種の対象者には費用を助成している自治体も多いようです。新型コロナウイルス感染対策の徹底で今年はインフルエンザがあまり流行らないとの説もありますが断定はできません。反対にインフルエンザが流行する冬に新型コロナウイルスの大きな流行も起こるという説もあります。そして両方に同時にかかると重症化しやすく、症状だけでどちらかを診断するのが難しいケースも多いようです。
新型コロナウイルス、うつさない、うつされない!