ニコニコ・ニュースレター 2021年01月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2021/01第165号

2021年 新年号です。とうとう、人類はコロナと共に年を越してしまいました。いつ収束するかも分からない新型コロナウイルス、こうなったら新型コロナウイルスと上手に付き合っていくしかありません。
19世紀に、結核やコレラなど人類を脅かす病気の原因となる微生物が次々と見つかりました。それらは人の細胞に似た構造をもち、自ら分裂して増える「細菌」です。ところが天然痘などの原因微生物はなかなか見つかりませんでした。何故なら、その病原体は細菌を分離する為に使われていた濾過装置をすり抜けるほど小さかったからです。1898年、オランダのマルティヌス・ベイエリンクが濾過装置をすり抜けた液体中にタバコの葉に感染する病原体があるのを突き止め、毒を意味するラテン語の「ウィルス」と名づけたのが始まりだそうです。その後、植物や動物に病気を起こすウィルスが次々と見つかり、その性質が少しずつ解明されていきました。ウィルスの構造はシンプルで、自らの設計図(ゲノム)と、それを包むタンパク質でできた殻からなります。細菌との違いは、細胞に感染しないと増殖できない事です。ウィルスはタンパク質を合成する装着がないので、宿主の細胞に感染して装置を乗っ取り、増殖に必要なものを作って外に飛び出し、次の宿主に感染するといった仕組みで感染します。例えば、風邪をひいた時、鼻の細胞に感染したウィルスが増え、鼻の神経細胞を刺激してクシャミを起こします。そして空気中にばらまかれたウィルスを近くの人が吸い込み、感染するといった仕組みです。でも宿主もやられっ放しではありません。ウィルスが感染した細胞を排除しようとする免疫の仕組みが働きます。発熱やだるさは免疫の仕組みがウィルスと闘っている証なのです。
新型コロナウイルスの感染は「鼻」と「口」と「目」の粘膜から起こります。お口の中が不潔だと、口の中に潜む細菌が出すタンパク分解酵素がウィルスの粘膜細胞内への感染を促していきます。特に歯周病菌は強力なタンパク分解酵素を使って、細胞壁を次々に破壊し、ウィルスの侵入を助けてしまいます。うがいだけではなく、歯ブラシによるケア、更には舌の表面に白っぽく付着する「舌苔」も取り除くのがお勧めです。お口の中を清潔にし、健康に保つ事はウィルス感染の水際対策となります。
                   次にウィルス感染対策として有効なのが体の免疫力を高めておく事です。免疫力と深い関わりを持っているのが腸内細菌です。腸内細菌のバランスが崩れると感染症にかかりやすくなったり、いろいろな病気が発症しやすくなる事が知られています。腸内細菌のバランスを崩す原因の一つにお口の中の細菌が挙げられます。それらが唾液や食べ物と一緒に食道や胃を通って腸内にたどり着き、腸内細菌のバランスを乱してしまうと、全身疾患発症

の原因となる事が分かってきました。
                    新型コロナウイルスで肺炎になってしまう事はよく知られていますが「誤嚥」という言葉はご存知でしょうか?食べ物や唾液が本来送られるべき食道ではなく、誤って、気管に入ってしまう現象で、中高年の方に多くみられます。この誤嚥が起きた際、お口の中が不潔だと多くの口の中の細菌が肺にまで達してしまい誤嚥性肺炎を引き起こしてしまう事があります。お口の中のケアの不備が誤嚥性肺炎のリスクを高める事を知って下さい。

ウィルスが感染した細胞を排除しようとする免疫のしくみ、お口の場合はIgAという抗体が働いて体に害を及ぼす細菌やウィルスを排除しています。しかしお口の中が不潔だとIgAによる防衛が困難になってしまいます。また、お口の中には非常に多くの細菌が住んでいて、体を守る働きをするものも、歯周病菌の様に悪さをするものもいます。そして細菌の塊である歯垢(プラーク)は歯磨きでしか落とせません。
ウィルス感染の予防にはお口の中
や全身の免疫が十分に働くようにしておく事が大切です。おうち時間のタップリとれる今だからこそ、丁寧な口腔ケアを心がけましょう!
大切なこと、お口をきれいに保ち、免疫力をつける事!!

新型コロナウイルス、うつさない!うつされない!!