ニコニコ・ニュースレター 2021年03月号

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    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2021/03第167号

2021年3月号です。いよいよ日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。国内で接種が始まったのはファイザー社のワクチンです。新型コロナウイルスの発見から1年もたたないうちにワクチン接種が始まるという事を不思議に思われるかもしれませんが、これは過去に研究されてきた技術を用いている為です。このワクチンはmRNAワクチンと呼ばれ、癌やエボラ出血熱、ジカ熱などの新興感染症のワクチンとして10年以上にわたって研究されてきました。新型コロナウイルスの塩基配列がわかった事でmRNAワクチンを作り動物実験をしたところ、強い免疫が誘導され感染が抑制されるという大きな効果がありました。更に臨床試験を進めたところ、発症予防効果に関しては90%以上有効で、かなり効果的なワクチンだと結論づけられました。また今のところ、命に関わる様な副反応は報告されていません。
ワクチン接種で起こり得る重篤な副反応は3つあります。1つ目はアナフィラキシー。急激に全身に発生するアレルギー反応の一種で、ひどくなると血圧が下がって意識障害が起こり、ショック状態となります。今までのワクチンではアナフィラキシーの生じる頻度は大体100万人に1人と言われていましたが、米国の事例を見ると、この新型コロナウイルスのワクチンでは発生率が高いかもしれません。でもアナフィラキシーは接種直後に発生するので医師がアドレナリンの注射を準備しておいて適切に処置すれば大丈夫です。2つ目は接種後2~4週間後で起きる脳炎、神経麻痺ですが今回のワクチン接種では報告されていません。3つ目は抗体依存性感染増強(ADE)。通常、ワクチン接種して抗体ができれば、その後感染しても軽症で済むはずですが逆に重症化してしまうという現象です。新型コロナウイルスワクチンでは発生頻度はまだ不明です。ファイザー社の臨床試験ではワクチン接種を受けた約25,000人のうち新型コロナを発症したのは約10人でした。抗体依存性感染増強(ADE)はこれらの発症者に出る可能性があるのですが臨床試験での発症者が少なすぎるので、まだ判断できていない状況です。ADEに関しては注意しながら接種を進めて調査していくしかありません。
これまでのワクチンで特定の人種や民族には効くが、他の人種や民族には効かないというものはほとんどありません。ただし副反応については人種や民族によって多い、少ないの差が出るかもしれません。副反応のほとんどは免疫反応が強すぎる為に起こります。高齢者は免疫を起こす力が弱い為、副反応の可能性も低くなります。また新型コロナウイルスが重症化しやすいのも高齢者ですから海外では高齢者からワクチンを打ち始めているのです。
新型コロナウイルスが世界中に感染拡大して1年以上になります。ここで今まで判ってきた事を整理してみましょう。
{新型コロナウイルスの特徴}
① 無症状、発症前でもウィルスを体外に出して、人に感染させる可能性がある。
② 潜伏期間は1~14日。
③ 後遺症が残る事がある。
④ 糖尿病や高血圧、心血管疾患など基礎疾患のある人、高齢者、肥満の人などは重症化しやすい。
⑤ 症状としては発熱、咳、息切れや倦怠感、味覚・嗅覚の異常が挙げられる。
{感染してしまったら}
体調の悪化を感じたら、かかりつけ医や保健所、都道府県の電話窓口などに相談する。
指定された医療機関でPCR検査を受ける。
陽性と判定されたら入院する、ホテルなどの療養施設に宿泊する、自宅療養する  といった流れになります。

感染しない様にする心がけとして結局、飛沫感染と接触感染を避ける事、そして自分が持つ免疫機能を高め、保持する事が大切です。それにはまずストレスの少ない生活をする。リンパ球は血液の流れに乗って全身をパトロールしているので、有酸素運動をしたり、毎晩お風呂に入って体温を上げたりして、血液の流れを良くする。また免疫は体内時計が司どり、昼は免疫が強くなり、夜は弱くなります。体内時計を毎朝キッチとリセットする事も大切です。朝日を浴び、軽い体操や散歩をして体内時計が狂わないようにするのは大きな意義があります。

またマスク生活が長くなってきているので来院される方のむし歯や歯周病が進んでしまっている様に思えます。マスクをつけたままではお口の中が乾きやすくなります。また乾いているのも気づきにくくなります。こまめな水分補給、ブラッシング、唾液腺マッサージなども心がけてください。
      
     
 新型コロナウイルス、うつさない!うつされない!!