ニコニコ・ニュースレター 2021年07月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2021/07第171号

2021年7月号です。いよいよ東京2020オリンピック開催が迫ってきました。スポーツ競技を観るのはドキドキ、ワクワクして大好きなのですが、このコロナ禍のなか安全・安心なオリンピックが開催できるのか不安です。諸外国から新たな変異株が持ち込まれないか、それが世界中に拡散していかないかも心配です。
毎日の生活の中でマスクの着用が日常的になって一年半近くになります。欧米人に比べて生真面目な日本人は殆どの人がマスクを着用しています。ただマスク着用に慣れてしまうと1日の生活の中でマスクを外すのが面倒になったりしていないでしょうか?マスクをしているので、ついつい水分補給を忘れたりしていないでしょうか?
私も朝からお昼休みまでマスクを着けたままなんていう事が日常茶飯事ですが、お口の中が渇いたままだと、歯周病やむし歯が進んでしまう事があります。また、これからは熱中症も心配です。3密に気をつけながら、マスクを外して時々は口腔ケアや水分補給をしてお口の中を潤すようにして下さい。

歯周病やむし歯で歯を失うと、食べにくい、発音しにくいなどに加え、全身の健康に影響してしまう事があります。「歯を1本ぐらい失っても・・・」なんて思っていたら大間違いです。奥歯を1本失うだけで噛む力は半減してしまいます。あるべき歯がないと食事や会話など日常生活で不便を感じるうえ、歯を抜けたままにしておけば歯並びや噛み合わせにも影響が出ます。また「きちんと噛めない」事が生活習慣病やウィルス感染症などにかかるリスクを高めてしまいます。
ウィルス感染は「鼻」と「口」と「目」の粘膜から起こります。例えばインフルエンザウィルスの場合、お口の中が不潔だと感染リスクが高まる事が判っています。お口の中の歯周病菌が出す強力なタンパク分解酵素が、お口の中の粘膜細胞の細胞壁を次々に破壊し、ウィルスの侵入を助けてしまうのです。お口のケアはウィルス感染の水際対策となります。
ウィルス感染に対する有効な対策のひとつに、私達の体の免疫力を高めておくことがあります。しかし、お口の中が清潔でないと体の免疫力は低下してしまいます。免疫力と密接な関わりを持つのが「腸内細菌」です。腸内細菌のバランスが崩れると、感染症にかかりやすくなったり、様々な病気の原因になったりします。そして腸内細菌のバランスを崩す原因の一つがお口の中の細菌です。それらが唾液や食べ物と一緒に食道や胃を通って腸内にたどり着き、腸内細菌のバランスを乱してしまい、免疫力を低下させてしまいます。
食物や唾液が本来送られるはずの食道ではなく、誤って気管に入ってしまう事を「誤嚥」と言います。この誤嚥が起きた時、お口の中が不潔だと、たくさんの口腔内細菌が肺にまで達してしまい、肺炎を引き起こすのが「誤嚥性肺炎」です。中高年の方に多くみられ、ひどい場合には死に至ることもあります。
お口の免疫では唾液が活躍します。唾液中のIgAという抗体が働いて、体に害を及ぼす細菌やウィルスを排除してくれます。しかし、お口の中が不潔だとIgAによる防衛が困難になってしまいます。お口の中の細菌は非常に多く、体を守る働きをするものもあれば、歯周病菌のように悪さをするものもあります。そして、細菌の塊である歯垢(プラーク)はブラッシングなどでしか落とせません。殺菌効果やウィルス除去効果をうたった洗口液もありますが歯垢内の細菌の塊には届きません。ブラッシング後の良好な状態をなるべく永く維持する為に使うものが洗口液だと思ってください。

これからの暑い季節の中、感染予防にマスクは手放せませんが、お口のケアも新型コロナウイルス流行以前以上に取り組んで下さい。
新型コロナウイルス、うつさない!うつされない!!
大人の笑顔は歯で決まる!