ニコニコ・ニュースレター 2021年09月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2021/09第173号

2021年9月号です。新型コロナウイルスのデルタ株による第5波が蔓延してきたかと思ったら、今度はミュー株という変異株が国内で発見されました。敵はドンドン進化してきています。では私達はどうすればいいのでしょう?政府や行政を批判しても守ってはくれません。私達は自分で自分の身を守るしかありません。デルタ株は、これまでの新型コロナウイルスとは次元の違う感染力です。またウィルスは日に日に進化しています。でも私達もこの2年近くで感染しない方法を知ってきました。去年の感染流行初期の緊張感を持って、感染対策をしっかり行えば自分の身を守るは出来ると思います。感染に対する心構えをしっかり持ちましょう!

コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたせいか、歯の磨き過ぎで「歯ぐき下がり」になって困っている方が時々、来院されます。意外と思われる方もいるかもしれませんが「歯ぐき下がり」は要注意です。
歯の汚れが落ちるように、しっかり磨こうと思うと歯ブラシを持つ手にも力が入りすぎてしまいます。けれども磨く力が強すぎると、オーバーブラッシングとなって歯の健康を守るうえでは逆効果です。歯ぐきが縮んで後退する「歯ぐき下がり」の原因になってしまいます。
「歯ぐき下がり」は加齢に伴って増える傾向にあり、30代から増え始め、40代では実に8割の人に見られます。歯ぐきが下がり、歯の根元の象牙質がむき出しになると、根元むし歯(大人むし歯)のリスクが増えてきます。
毛先の硬い歯ブラシで磨かないと磨いた気がしない方、歯ブラシの毛先がすぐ開いてしまう方、電動歯ブラシを普通の歯ブラシ様に動かして使う方は、要注意です。また日本人の歯ぐきは欧米人に比べて、オニオンスキン(玉ねぎの皮)と呼ばれるほど薄いので、強い力で毎日磨くと「歯ぐき下がり」を起こしやすいです。
歯磨きの適切な力加減は150〜200g程度です。歯に当てた歯ブラシの毛先が開かないくらいの軽い力です。
毛先がきちんと歯の面に当たれば、歯垢(プラーク)を効果的に落とすことにもつながります。料理用の秤などがあれば、実際に歯ブラシを当てて動かし、力の入り具合を確認してみるのも良いでしょう。
「歯ぐき下がり」で困るのは、歯の根元が露出して、そこがむし歯になりやすいことです。歯ぐきが下がるという事はエナメル質で保護されていない歯の根元の象牙質がむき出しになってしまいます。歯の根元(象牙質)は歯の頭(エナメル質)の部分に比べてとても弱く、むし歯になりやすいです。普通は露出していない歯の根元の部分がお口の中にさらされるという事は、冷たい飲み物や空気、歯ブラシの毛先が触れても、しみる知覚過敏を起こす場合もあります。
エナメル質と象牙質の境目は段差があって磨き残しが溜まりやすく、むし歯にもなりやすいです。

また大人になると神経を守る為に神経の外層の象牙質が厚くなる場合もあります。この場合は逆に知覚が鈍くなり痛みが出るのが遅れてしまいます。気づかぬうちに歯の根元でむし歯が進んでしまう事があります。
      

次に「歯ぐき下がり」で要注意なのが治療した痕です。詰め物やブリッジなどの人工物の縁が合わなくなって食べ物が詰まりやすくなり、人工物と歯の間がむし歯や歯周病の温床になります。特に歯の神経をとる治療を受けた歯は、むし歯になっても痛みを感じませんので気がついた時には手遅れで抜歯しなければならなくなっている場合もあります。

「歯ぐき下がり」の自覚症状には「食べ物が歯に挟まる」「歯の根元がしみる」などが挙げられます。下がってしまった歯ぐきを元に戻すのは難しいので「もしかして・・・?」と気づいた時から適切なケアをする様に、心がけてください。
マスク生活の中でも大人の笑顔は歯で決まる!