ニコニコ・ニュースレター 2022年01月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2022/01第177号

2022年01月号です。新型コロナウイルスの世界的流行パンデミックが始まってもうすぐ2年になります。私達はこのウィルスと上手に付き合っていくしかありません。新しいオミクロン株は人体に害は少ないとの事ですが感染力は強いので、やはり今までどおりに、手洗い、マスク、三密を避けるしかありません。
マスク生活の長引く中、忘れている事の一つに「笑顔」があります。
こんな話を三遊亭楽太郎師匠が言っていました。
人生をスタートしたばかりの赤ちゃんは目が見える様になり、母親を本能的に自分の親だと認識できた時、安心してニコッと笑います。
その時の笑顔は「左右対称の笑い」と言うそうです。心に歪みがないから、笑顔にも歪みがない。
それを見た大人も自然と同じ様な笑顔になります。これを「写し鏡の笑顔」と言うそうです。
相手が純真無垢であれば、こちらも無防備になれる。つまり、笑いの原点は「無防備」なのです。
しかし、大人になり知恵がついてくると、愛想笑いや照れ笑いなど作戦的な笑いを覚えてきます。
新型コロナウイルスによる笑顔の少ないストレス生活ですが、まずは心の健康を大切にしましょう。
笑いは副作用のない良薬です。プラス思考で心を開いた状態でいれば自然と笑顔が出てくると思います。

誰かが貴方の事を思い出しているとしたら、その人は貴方のどんな表情を思い浮かべていると思いますか?その時に相手が思い浮かべる表情こそが、世間が持っている貴方自身の印象だと思います。圧倒的に好感度が高いのは、やっぱり「笑顔」ですね。逆に、ほとんど笑顔のない人は、やはり人を遠ざけがちになってしまいます。好感度が低いばかりでなく、ここには大きな悪循環があるんです。表情は筋肉が作るものですが、笑顔の少ない人は基本的に筋肉がこわばっているので、身体が硬いと動きも鈍い様に、なかなかすぐには笑顔を作れません。笑顔は想像以上にたくさんの筋肉を大きく動かす表情で、しなやかな筋肉がないと笑いたくても笑えない、つまり笑わないから余計に笑えないという悪循環にはまってしまいます。ですから笑顔の少ない人は意識して筋肉を動かす事から始めてみませんか?「あいうえお」を大きな声で言うなど顔の筋肉のストレッチでしなやかにほぐす。意識して大きく笑う。何度も何度も笑う。そのうちに真顔と笑顔の距離がどんどん縮まってきて、貴方の印象はというと「笑顔」を思い出される様になるといいですね。
また笑顔にはエイジングケア効果が備わっていると聞いた事はないでしょうか?笑う事によって悪い細胞を撃退する免疫細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化される事は、すでに実証されています。がん患者さんや認知症の方を寄席などに連れて行くと効果があるなどとテレビ番組や記事を目にした事はないでしょうか?不思議なことに、ただ「口角を上げている」だけでも笑顔になったと身体が判断し、免疫力を高める遺伝子が発現するそうです。
人はニコニコしながら怒れません。表情に反する心理状態にはなかなかなれません。逆に「あの人は目が笑っていない」と言う様に、心から笑っていないと目が笑わないという現象をもたらしてしまいます。表情と心は別々の方向を向けません。表情は嘘をつけないのです。
では、表情によって心をコントロールする事だってできるのではないでしょうか?「アンガーマネージメント」という怒りを抑える方法では、強い怒りがこみ上げてきた時、「6秒待て」と言われています。どんな怒りもピークは6秒だから、ゆっくり6秒数えて怒りを収めるという心の平静を保つ方法です。でも6秒は意外と長いです。だからそれ以上に簡単なのは無理やり口角を上げる事だと思います。笑顔という表情で、怒りという心をコントロールしてあげたら如何でしょうか?笑顔でイライラや怒りが収まるのならば、それこそいつも笑っていたい、人は怒りたくて怒るのではなく、やむにやまれず怒るのだから「笑顔」でコントロールできるなら、こんな簡単な事はないし、「笑顔」にはそれぐらいの力があると思います。是非お試し下さい。

昨日よりもっと良い笑顔、明日はもっと良い笑顔、そういうふうに意識して笑顔の魅力を高めていった時、いつの間にか身も心も健康になっていくと思います。
大人の笑顔は歯で決まる!

    
 
{院長余談③}
最近、ちょっと「脳歯科」というものを勉強しています。
歯は噛むこと以外にも全身のバランスを保つという役割があると聞いた事があると思います。
人間は姿勢が変わる度に下顎の位置を変化させてバランスをとっていますが、その下顎の位置の決め手となるのが歯の噛み合わせです。下顎にズレが生まれると食事や会話の際に口周辺の筋肉に不自然な力が加わります。口を動かす筋肉は首の筋肉や胸の筋肉と繋がっているので無理な力が加わると、胸や背中にも痛みや疲労を感じます。痛みのある部分を庇おうとして、更に不自然な動きをする事で痛みの範囲が広がっていきます。
また噛み合わせや歯並びが悪くなると口の中に適正な空間が確保できず、舌が行き場を失ってしまい、身体の歪みや口呼吸の原因にもなりかねないというものです。
歯の噛み合わせが脳に直結しているという科学です。