応援します!元気な歯!
ニコニコ・ニュースレター
うちだ歯科医院 2022/04第180号
2022年4月号です。春になり、まん延防止策も解除されましたが、新たにオミクロン株(BA.2)の感染が増えてきています。従来のオミクロン株よりも病原性が高く重症化しやすい、また行動範囲の広い若年者層がかかりやすいという可能性があるそうです。新型コロナウイルスとのいたちごっこですが、気を引き締めて3密を避け感染予防を続けていくしかありません。
そしてロシアのウクライナへの侵攻、2日で終わるだろうと言われていたものが、もう1ヶ月以上になります。戦火で瓦礫となった街並み、他国へ避難する子供連れの人々、ニュースで入ってくる映像には心を痛めます。21世紀の現代に、この様な事が起こるとは。ロシアのプーチン大統領には怒りしか感じません!早くいい形での終結を願うばかりです。
さて、今月は「知覚過敏症」についてお話します。
知覚とは、感覚器官を通して、外界の事物を認識する事です。
酸っぱいもの、冷たいものなどを食べた時に、過敏に感じる痛みを歯科では「知覚過敏症」と言います。
原因はいろいろあり、
1、間違ったブラッシング法を長く続けている場合、
2、ストレスなどによる歯ぎしりで歯にひび割れが起こっている場合、
3、酸などの飲食物で歯の表面が溶けてしまっている場合、
4、むし歯が進行してきている場合、
5、歯周病が進行してきている場合などがあります。
知覚過敏症の起こる仕組みは歯の内部にある神経に外からの刺激が加わる事によって起こります。歯の構造は歯ぐきから出ている歯の部分は体の中で最も硬いエナメル質という組織で出来ています。その内側には象牙質という組織があり歯の大部分を構成していますが、エナメル質よりも柔らかくその表面にはとても小さな穴が無数に開いています。その中は髄液という液体で満たされています。そして歯の最内層にあるのが神経です。神経の働きはセンサーの様な役目をしています。象牙質の表面の小さな穴から刺激が加わると髄液が神経を圧迫します。知覚過敏症は、この髄液の移動による一過性の鋭い痛みの事です。
知覚過敏症の治療法としては、まずはお薬を塗る、ひび割れや磨り減り・溶けている部分を埋める、いつまでも治まらないなら歯の神経を取るなどの処置を行います。
そうならない様に、
1. 酸の強い食品(コーラ、レモン、ワインなど)の取りすぎに注意しましょう。
2. 歯磨きは力を入れすぎず、やさしく動かしましょう。
3. 歯ブラシの選択は歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。
4. 歯ぎしりのある方はマウスピースの使用などを相談しましょう。
5. 定期的に歯科健診を受けましょう。
今日は、昨日より良い笑顔、
明日はもっと良い笑顔、
そういうふうに意識して、いつの間にか身も心も健康になっていくといいですね。
大人の笑顔は歯で決まる!