ニコニコ・ニュースレター 2022年11月号

応援します!元気な歯!    
    ニコニコ・ニュースレター           
      うちだ歯科医院 2022/11第185号

2022年11月号です。朝晩は随分と冷え込むようになってきましたが、お変わりないでしょうか?最近の異常な物価の上がり方にはため息が出ますが、ウクライナで家族や家、土地を失った人々、特に子供たちの事を考えて我慢、我慢と自分に言い聞かせています。
さて今月は「口腔ガン」についてお話しましょう。口腔とはお口の事を言います。そしてお口の中にできるガンを「口腔ガン」と言います。歯はガンになる事はありませんが、舌や歯ぐきや唇などにできる事があります。早期の小さな口腔ガンは90%以上が後遺症もほとんどなく治ります。しかし進行した大きな口腔ガンは手術などで治っても、食事や会話などに障害を残す事があります。
お口の中は、鏡などで簡単に見ることが出来ます。胃ガンの検査で使う内視鏡、肺ガンの検査で使うレントゲンやCTの必要はありません。口腔ガンは自分で直接見たり、触ったりして自分で見つける事の出来るガンなのです。発生頻度は、ガン全体の1~3%と多くありません。他のガンと違い直接見る事が出来、早期発見しやすいガンなのですが、堀ちえみさんの場合の様に、かなり進行するまで放置されているケースも珍しくありません。日本では年間約7000人がかかり、約3000人もの方が死亡しています。アメリカをはじめとする先進国では早期発見、早期治療により死亡率は減少傾向にありますが、日本では逆に、発生率も死亡率も増加しています。

40歳を過ぎる頃から発生する事が多く加齢とともに増加します。初期段階では痛みは少なく、痛みが出てきた時には、すでに進行している場合が多いと言われています。
舌や歯ぐきの盛り上がり、硬いシコリ、なかなか治らない口内炎などの症状には注意が必要です。
またタバコとお酒は口腔ガン発生の最大のリスクです。タバコを吸う人はタバコを吸わない人の約7倍、飲酒の習慣のある人はない人の約6倍、口腔ガンが発生するという調査結果があります。更にタバコとお酒には相乗効果があり、両方の習慣がある人は片方だけの習慣のある人の数倍、発ガンの危険性があるとも言われています。
お口は健康の入口です。口腔ガンが重症化してからの治療では、回復後に大きな不便を強いられます。時々は鏡でお口の中を観察して異常がないか確認しましょう!

今日は、昨日より良い笑顔、 明日はもっと良い笑顔、
そういうふうに意識して、いつの間にか身も心も健康になっていくといいですね。
大人の笑顔は歯で決まる!