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ニコニコ・ニュースレター
うちだ歯科医院 2024/08 第206号
2024年8月号です。異常に暑い日が続いていますがお変わりないでしょうか?最近は熱帯夜などという言葉も聞かなくなりました。熱帯夜どころではないのですね。ただ来年、再来年には「2024年はまだ今年より暑くなかったね。」と言うようになるかもしれないそうです。それほど温暖化は深刻なところまで来ているのですね。また連日、熱戦を繰り広げているパリオリンピックによる寝不足による疲労に拍車をかけているようです。さて、今月は水分補給についてお話します。
「老化とは乾燥の過程である」という言葉をご存知でしょうか?
皮膚でも血管でも加齢によって水分が減っていってしまいます。人間の体の水分量は加齢と共に減少し、高齢の方では体重の50%くらいになってしまいます。一般に人間の体重の60%は水分ですから、歳をとると10%も減少してしまう事になります。また高齢になると皮膚の水分を保つ力も減ってしまうのでシワが目立つ様になるのです。
みずみずしい皮膚をした生まれたての赤ちゃんの場合は体重の75~80%が水分だと言われています。その後、徐々に細胞が増え、それと共に体の水分量も減少していきます。しかし子供は非常に活動的ですので体からの水分の出入りが多く、ことに下痢などすると脱水症状になってしまいやすいです。発展途上国の子供の死亡率が高いのは清潔な水が得られず、脱水症状になりやすいという事も死亡率が高い原因の1つなのです。
私たちの体の中には体液というものがあり、水分と塩分(電解質)からできています。血液や唾液、尿も体液の一部です。体液は、体温を調節したり、栄養素や酸素を運んだり、老廃物を排泄したりする働きをしています。体液の量は入ってくる量と出ていく量が一定に保たれているのですが、急激に汗をかいて過剰に水分と塩分が失われると、体内の体液が減って「脱水症」になってしまいます。体液が不足すると、汗をかけなくなりますから体に熱がこもってしまいます。その結果、さらに体温が上昇してしまい、ついにはめまい、失神、頭痛、吐き気などが起こります。そして最悪、死に至る事もあるのが「熱中症」です。ですから「脱水症」になってから「熱中症」になっていくのです。
「脱水症」になってしまった時は、水分の補給だけでは不十分です。
「脱水症」は水分と塩分が失われている状態ですから、水分と塩分を同時に補給する「補水」という処置が望ましいです。そして水分の吸収を速める為には糖質(ブドウ糖)が必要です。糖質は「脱水症」の場合、不足しているわけではありません。水分の吸収を速める為に必要です。しかし糖質の濃度が高すぎると水分と塩分の吸収速度が遅れてしまいます。また、塩分が不足している場合には尿で水分が出すぎてしまいます。
そこで、塩分と糖質が同時に摂取できるスポーツドリンクがいいという事になるのですが、その中に含まれる塩分(ナトリウムイオン)と糖質(ブドウ糖)のバランスによって吸収効率は大きく変わります。
代表的なスポーツドリンクではポカリスエット(塩分0.12% 糖質6.2%)、アクエリアス(塩分0.1% 糖質4.7%)、経口補水液(塩分0.3% 糖質2%)となっています。
ポカリスエットやアクエリアスなどは塩分が少なく糖質が多いので脱水症や熱中症には不向きと言えるでしょう。甘くて美味しいのですが、思ったほど補水できてないと考えられます。またむし歯や歯周病、高血糖の原因にもなりかねません。
そこで、お勧めなのが経口補水液(ORS)です。
熱中症の予防としては、日常生活や軽い運動でちょっと喉が渇いたくらいなら、お水やお茶で十分です。多量に汗をかいたり、脱水気味の時には経口補水液を飲むといいでしょう。
今年は10月頃まで、この異常な暑さが続くと言われています。
「熱中症」に対する正しい知識を持ってこの夏を乗り切ってください。
【院長の余談ですが、、、】
歯の治療が終わった患者さんを見て、歯がきれいって凄く魅力的な事だと思います。
顔の造りがかわいいとか、美しいとかじゃない、チャームポイントになると思います。
「人の第一印象は2秒で決まる。」と言いますが、そのなかには歯も含まれます。
清潔感でも健康面でも自信に繋がるだろうし、何をするにも有利です。
予防はやったもん勝ちです。今日は昨日よりいい笑顔!
明日はもっといい笑顔! 大人の笑顔は歯で決まる!!