ニコニコ・ニュースレター 2024年10月号

応援します!元気な歯!              
ニコニコ・ニュースレター
 うちだ歯科医院 2024/10 第208号

2024年10月号です。朝晩は過ごしやすくなってきましたが、日中はまだまだ暑いですね。こんなに暑さが続くとお口の中も乾燥しやすくなってしまいます。その原因は強い紫外線によって体内の水分が失われやすくなる事、暑さによってお口の中の温度が上昇し唾液の分泌量が減少する事、発汗量が増加し身体全体の水分量が減ってしまう事が考えられます。お口の中の乾燥が進むとむし歯や歯周病のリスクも大きくなってしまいます。暑いときの水分補給量は一日に1.8リットルから2リットルが望ましいと言われています。喉が渇いていなくても水分補給を心がけましょう。
さて、先月「歯ぐきから血が出る事は一大事です。」とお伝えしました。
歯周病の一番の原因は長い間、磨き残されたプラーク(細菌のかたまり)です。プラークとはお口の中に住んでいる細菌が集まってヌルヌルした粘着性のかたまりになったものです。プラークはお口の中に長く存在するほど成熟し、攻撃力(病原性)が高まります。長期間放置されたプラークはやがて歯石になります。歯石はサンゴ礁の様にデコボコしており、さらにプラークが付着しやすくなります。いったん歯石になると歯磨きでは取り除く事は出来ません。
磨き残され、堆積してしまったプラークは時間とともにその攻撃力を高めていきます。プラークの中の歯周病菌は血液が大好物です。歯ぐきから出た血液中のタンパク質と鉄分(ヘム鉄)を栄養にして増殖して強くなります。毎日歯磨きしていたのになんで私が歯周病にって思われるかもしれません。
丁寧に磨くという事を、歯磨き剤をたっぷりつけて、時間をかけて、しっかりと力強く磨いて、お口の中に泡が出ていれば綺麗になったと勘違いされている方が多くいます。ブラッシングをして歯ぐきから血が出ると歯周病がもっと悪くなるのではないかと思って歯ぐきに歯ブラシが当たらないようにされる方もおられます。
プラークを落とすには自分の歯並びにあった歯ブラシで、効率よく動かす動かし方を覚える必要があります。フロスや歯間ブラシも正しい使い方を知った方がいいでしょう。
歯に沈着してしまった歯石は自分では落とせません。自分で出来る事はプラークを落とす事です。
歯ぐきから血が出るのは歯ぐきに炎症が起こっているからです。歯ぐきから血が出た時は、出血がなくなるように、歯に付着したプラークを落とす必要があります。正しい方法でブラッシングを続けると出血はだんだん減ってきます。ひどいときにはドロッとした出血ですが適切なブラッシングを続けると出血はだんだん減ってきます。そしてサラッとした出血に変わり、やがて出なくなっていく事が望ましいです。歯の清掃には限界があるので自分では取り切れないプラークを定期的に除去してもらう事も大切です。                  
予防はやったもん勝ちです。今日は昨日よりいい笑顔!明日はもっといい笑顔!大人の笑顔は歯で決まる!!