ニコニコ・ニュースレター 2024年11月号

応援します!元気な歯!              
ニコニコ・ニュースレター
 うちだ歯科医院 2024/11第209号

2024年11月号です。朝晩は随分と肌寒くなってきましたがお変わりないでしょうか?アメリカのワールドシリーズではドジャースの優勝、日本の日本シリーズでは横浜ベイスターズの26年ぶりの優勝となりました。大きなお祭りが終わった後、秋めいてきた季節と相まって少し寂しい気もします。
この季節は「秋バテ」に気を付けてお過ごし下さい。一種の気象病で様々な不定愁訴(はっきりとした原因のわからない体調不良)が生じます。代表的な症状としては「だるい」「すぐに疲れる」「よく眠れない」「寝付けない」などが挙げられます。原因は身体が気温や気圧の変化に適応しようとして自律神経が乱れる事にあります。特に今年の様に11月になっても日中が暑いと身体が適応するのは大変です。自律神経には体を活動的にする交感神経とリラックスさせる副交感神経があり、体内を環境変化から一定に保とうとしています。そして気温の変化に対応しようとして交感神経優位の状態が続くと、エネルギー消費が大きくなる為、疲れやだるさなどの症状が現れます。対処法としては毎日、規則正しい生活を送る事です。毎日一定の時間に起きる、朝昼晩の食事をきちんと摂るなどして自律神経を整える事が大切です。また朝起きたら太陽の光を浴びて体内時計をリセットするのもいいでしょう。寝つきが悪い場合や眠りが浅い場合は寝る前にパソコンやスマートフォンを使用しないようにするなどを心がける事も大切です。
さて、今月は「歯の根の治療」についてお話します。歯の根の治療をする場合には2つの場合があります。
一つ目はむし歯を放っておいて歯の深くまで進行してむし歯菌が歯の神経(歯髄)にまで達してしまった場合です。歯がひどくしみたり、ズキズキします。夜、痛くて眠れない場合もあります。これを「歯髄炎」と言います。歯髄がむし歯菌に感染して炎症を起こしている状態です。
二つ目は歯髄炎を通り越して神経が死んでしまったり、歯の根の治療を中断して期間が経った場合、以前に神経を取った歯が何らかの原因で感染を起こした場合は歯の根の先端(根尖)に膿が溜まってしまいます。これを「根尖性歯周炎」と言います。痛みもないのに歯ぐきがイボの様に腫れて血や膿が出たり、噛むと痛む場合があります。場合によっては痛んで顔が大きく腫れてしまう事もあります。
治療法は、むし歯菌が感染した神経や神経の腐敗物などの感染源を数種類の針の様に細い器具を使って取り除いていきます。そして内部を拡大清掃、消毒していきます。膿が溜まっている時は膿が出なくなるまで何回も行います。以前の治療で内部に詰め物が入っている場合は更にとる作業が加わり時間がかかります。
きれいになった内部は充分に消毒された後、防腐剤の様な材料で完全に封鎖し、細菌の感染が起こらない様にします。神経のあった歯の内部は非常に細く形も複雑な為、この治療には大変な時間と労力が必要ですが、歯を長持ちさせる為には決して欠かす事のできない大切な治療です。                  
忙しい毎日とは思いますが歯の根の治療は中断しないで下さい。

今日は昨日よりいい笑顔!
明日はもっといい笑顔!
大人の笑顔は歯で決まる!!