ニコニコ・ニュースレター 2025年01月号

応援します!元気な歯!              
ニコニコ・ニュースレター
 うちだ歯科医院 2025/01第211号

2025年1月号です。新年あけましておめでとうございます。年末は随分冷え込みましたが、年が明けて平年並みになってきたと思います。しかし、相変わらずインフルエンザやコロナウイルスは流行していますのでご注意ください。特にインフルエンザは猛威を奮っていますので充分ご注意ください。基本対策は人ごみの中に出かける時のマスク着用、手指の消毒・手洗い、帰宅時のうがいです。
さて新年第一回目は歯磨き剤についてお話します。歯磨き剤?、意外と若い方でも未だに歯磨き粉という方もおられます(笑)。今から50~60年ほど前は丸い缶の中に歯磨き粉(パウダー状のもの)が入れられて売られていました。その歯磨き粉を濡らした歯ブラシにつけてゴシゴシ擦る。中に含まれている香味材と発泡剤で「あースッキリした。」というのが俗に言う「歯磨き」でした。そして昭和から平成、令和となって歯磨きの概念も大きく変わってきました。まず、知っておくべき事はむし歯も歯周病もむし歯菌や歯周病菌による細菌感染症だという事です。患者さんの中には「歯垢は食べかす」程度に考えている方もたくさんおられます。磨き残しはプラークやバイオフィルムと呼ばれる細菌の塊だという事をしっかり認識していただきたいと思います。
歯磨き剤の基本的な効果は歯面に付着したプラークを効果的に落とし、再付着を予防する、それが歯磨き剤の基本的な役割です。歯磨き剤のありなしでプラークの落ち方は歯磨き剤のありの方がなしよりも1.5倍除去率は高く、24時間後のプラーク再付着量も3分の1に抑えられるという研究結果も出ています。
歯ブラシで物理的に磨いて落とし、歯磨き剤が化学的に除去し、さらに再付着を予防する、それらが掛け合わされる事で効果的なプラークコントロールにつながります。

      

歯磨き剤選びで迷うのが、どのような歯磨き剤を選んだらいいかという事です。
歯磨き剤は基本成分と薬用成分でできています。基本成分とは研磨剤・発泡剤・香味材などです。薬用成分とは
フッ化物・殺菌剤・プラーク分解酵素・抗炎症剤などです。
市販品と歯科専売品の歯磨き剤の大きな違いは、市販品は香味材と発泡剤を利かせて、磨いた感を強く出しているという点です。そのために洗口量が増えます。歯科専売品は薬用成分を口腔内に残すため少量洗口を重視して香味や発泡性を抑えています。歯科専売品の歯磨き剤の薬効成分の効果を期待するためには、少しでも成分をお口の中に残す必要があります。そのために重要なのが少量洗口です。少量洗口とは水10~15ml(大さじ一杯、ペットボトルのキャップ2杯分)で、約5秒で1回だけゆすぐ洗口法です。自分は薬用成分の何に期待するのかを考えて選ぶといいと思います。
予防はやったもん勝ちです。
今日は昨日よりいい笑顔!
明日はもっといい笑顔!
大人の笑顔は歯で決まる!!