ニコニコ・ニュースレター 2025年02月号

応援します!元気な歯!              
ニコニコ・ニュースレター
 うちだ歯科医院 2025/02第212号

2025年2月号です。日本列島が厳しい寒波に見舞われていますが大丈夫でしょうか?最近の天気予報は線状降水帯など新しい用語が増えてきました。そして今月に入ってよく耳にするのがJCPZ!日本海寒帯気団収束帯という意味だそうで「雪の線状降水帯」とも呼ばれるそうです。だんだんついて行けなくなりますね。
さて、今月は「ワンタフトブラシ」という優れものの歯ブラシをご紹介します。1本の歯ブラシで頑張って磨いているけど、いつも同じところに汚れが残ってしまう・・・、一生懸命磨いているけどうまくできない・・・、なんて事はないでしょうか?せっかくブラッシングをするんだったら効率的に磨きたいですよね。
日本人の約96%が毎日歯を磨いています。なのに何故、日本人のむし歯・歯周病は減らないのでしょうか?
それは歯ブラシのみのブラッシングが大半だからです。磨きやすいところはきれいにできても、磨きにくいところは汚れが残ってしまっているからです。特に中高年になってくると口の中の環境は複雑で、冠やブリッジ、部分入れ歯やインプラント、歯並びの不正や歯ぐき下がりなどで、よりプラークコントロールが難しい状態になっています。歯ブラシ1本で時間と労力をかけて磨いても、磨き残しから、むし歯・歯周病に罹患してしまうだけでなく、歯が摩耗して知覚過敏を起こす原因にもなってしまうこともあります。
そこで普通の歯ブラシでは磨きにくい部分のプラークを、効率よく、かつ確実に落とすために開発されたのがワンタフトブラシです。“まごの手“の様に狙った所にピッタと当たり、しっかりプラークを落とせます。歯ブラシを目的に合わせて使い分ける事は決して特別なことではありません。例えばゴルフでは、いろいろなクラブを必要に応じて使い分けます。メイクでも、当然のようにブラシを使い分けるでしょう。それと同じです。
ワンタフトブラシを普通の歯ブラシを使う前に使うようにすると、歯磨きの時間を増やさなくても今より2倍以上きれいになります。またちょっとした工夫でグンと磨き残しが減ります。まずはワンタフトブラシで自分の磨きにくいところ(リスク部位)を集中的に2分間、次に普通の歯ブラシでいつものように歯全体を1分間磨いてみてください。磨く時間は同じなのに、口の中は圧倒的にきれいになります。

ワンタフトブラシの使い方の基本は毛先を細かく動かす事です。
ワンタフトブラシはブラシの先にたくさんの毛を使い、密度高く植毛しています。毛の量が多いので毛先がしっかりと歯の面に当たります。毛先を細かく振動させる事により歯に付いているプラークが粉砕されます。粉砕されたプラークは毛と毛の細かな隙間を通って毛束の奥へと上がっていきます。ちょうど植物が根から水分を吸い上げるような“毛細管現象”でプラークを落とします。
ワンタフトブラシの持ち方の基本は細かい動きがしやすいペングリップ(筆を持つように握る)がいいでしょう。ただ上顎の奥歯の裏側だけはパームグリップ(手のひらで握る)がいいかもしれません。
歯磨き剤や水は付けずに毛先が乾いた状態で使いましょう。
自分のリスク部位を把握して磨きにくいところから先に磨く。お部屋全体にパーッと掃除機をかけても、結局汚れが溜まっているのは隅っこや凹みがある所です。その汚れを落とすには専用の道具があった方が効率的です。
賢く、楽に、きれいに、ワンタフトブラシはお勧めです。
  
「歯を磨いている」と「歯が磨けている」は違います。
予防は「やったもん勝ち」です。
今日は昨日よりいい笑顔。
明日はもっといい笑顔。