ニコニコ・ニュースレター 2026年03月号

応援します!元気な歯!              
ニコニコ・ニュースレター
 うちだ歯科医院 2026/03第225号

2026年3月号です。2月には夏日を観測された所もあったようで、このところ春めいてきましたが夏場の事を考えるとゾッとします。ミラノ・コルティナオリンピックも終わり、今月は野球のWBCですね。やはりスポーツ観戦は面白いです。そしてアスリート達の笑顔に欠かせない健康な白い歯!有名なアスリートの歯並びはとても綺麗です。その歯で瞬発力や持久力を生み出すんでしょうね。
さて今月は歯磨きのお話です。
歯を磨くという事は子供の頃から当たり前にしてきた習慣ですが、ご自分で正しいと思っていたその常識、
本当に正しいのでしょうか?口腔ケアの基本中の基本、「歯磨き」についてお話します。
最近、患者さんから「テレビで見たけど食後30分以内は歯磨きをしない方がいいの?」と聞かれる事があります。以前は食後3分以内に歯を磨きましょうというのが一般的でした。
食後30分以上経過してから歯を磨きましょうという説は、強い酸性の食品を飲食した直後は30分ほど歯磨きまでの時間を空けましょうという意味です。強い酸性の食品、例えばオレンジ、炭酸飲料、スポーツドリンク、ドレッシングなどは歯の表面のエナメル質を脱灰させて(石灰分を溶かして)、もろくしてしまいます。唾液にはその様な食事によって酸性に傾いた歯の表面を中性に戻す働きがあります。ですから30分ほど時間を空けて歯の表面が唾液によって中性に戻ってから歯を磨きましょうという意味です。ただし、一般的な食事であれば、食後すぐに歯磨きをしても問題ありません。
次に、歯磨きの前には歯ブラシを濡らさない方がいいという事はご存知ですか?
当たり前のように歯ブラシを濡らしてから歯磨きをしていませんか?水分が多いと歯磨き剤がよく泡立つので、汚れが落とせていないのに磨けた気になってしまいがちです。また歯磨き剤に含まれる発泡剤や香料の効果でスッキリした気にもなってしまいます。しっかり磨くためには乾いた歯ブラシで磨いた方が汚れがよく落ちます。
歯磨き後のゆすぎは少しの水で軽く1回だけにしましょう。歯磨き剤の味がしなくなるまで、何度もゆすぐと、せっかくの歯磨き剤に含まれる有効成分まで洗い流してしまいます。特にむし歯予防や知覚過敏防止などの薬効成分に期待する歯磨き剤を使っている場合は、口の中にその成分を残す為にも軽く1回ゆすぐだけにしましょう。
歯ブラシの寿命(交換時)は歯ブラシのヘッドの部分を裏から見てみましょう。ヘッドから毛がはみ出て見えるようなら交換時です。毛先の広がった歯ブラシでは新しい歯ブラシの半分くらいしか汚れを落とせません。毛先の広がったホウキでは塵やゴミを集めにくいのと同じ理屈です。また、すぐに毛先が広がる場合も問題です。力が入り過ぎている事が考えられます。毛先の硬い歯ブラシが好きな人やゴシゴシしないと磨いた気がしない人に多いです。力を入れすぎて磨くと歯ぐきが下がってしまったり、歯の根の部分が磨り減ったりして、知覚過敏や大人むし歯の原因を作ってしまいます。毛先の軟らかい歯ブラシを使う(今の歯ブラシは柔らかくても充分コシがあるのです汚れは落とせます)、大きなストロークでなく小刻みに動かす、歯ブラシをしっかり握らずペングリップで持つなどといった工夫が必要です。
    

力を入れれば汚れがよく落とせると思い込んでいる方が多くいます。歯ブラシで一番汚れが落とせる部分は毛先です。その毛先を上手く使うためには適切な力加減(150~200gの力加減です。毛先が開かないくらいの力加減です。)でブラッシングする事が大切です。
そして就寝前の歯磨きにはしっかりと時間をかけましょう。就寝中は、抗菌作用や自浄作用のある唾液の分泌が少なくなります。夜寝る前の歯磨きを丁寧にする事で朝のお口の中の細菌数が違ってきます。朝、起きた時に口臭が強くなるのは夜寝ている間に繁殖したお口の中の細菌のせいなのです。歯を磨かずに寝ると、むし歯や歯周病のリスクが高まるのもこのためです。
また歯ブラシと一緒に使っていただきたいのが歯と歯の間の清掃用具です。
歯ブラシだけで汚れを落とした場合は歯間の汚れは6割程度しか落とせません。どうしてもデンタルフロスや歯間ブラシは必要です。お話をすると「知っているけど時々しか使ってない」と言われる人も多いです。出来れば毎回使いましょう。歯ブラシを使う前に使う事をお勧めします。「歯と歯の間にはこんなにも汚れが残っていたのか」と自覚出来ます。
目をつぶってご自分の手の指が何本あって、どこに傷がある、逆剥けがあるというのは誰でも言えると思います。では、ご自分の歯が何本あって、どこに被せ物があって、どこに詰め物があるかはご存知ですか?
せっかく歯磨きをするのなら、同じ時間をかけるのなら、自分の口の中の磨きにくいところ(リスク部位)を知って、適切な道具で、適切な方法で磨いた方が効果的だと思います。

予防はやったもん勝ちです。
今日は昨日よりいい笑顔! 
明日はもっといい笑顔! 
大人の笑顔は歯で決まる!!