ニコニコ・ニュースレター 2024年02月号
応援します!元気な歯! 2024年2月号です。まだまだ寒い日が続いていますが、お変わりないでしょうか?寒さが身にしみると能登半島地震で被災された方々のことが思い出され、胸が痛みます。少しでも早い復旧を心より祈ります。 加齢や歯を磨く力が強すぎる習慣などさまざまな原因が引き起こす「歯ぐき下がり(歯肉退縮)」は30代から発現者が増加し、40代では80~90%、50代以上では、ほぼ全ての人に「歯ぐき下がり」が起きているという調査報告もあります。「歯ぐき下がり」の自覚症状には「食べ物が歯にはさまる」「歯の根元がしみる」などが挙げられます。下がってしまった歯ぐきを元に戻すのは難しいので「もしかして、、、?」と気づいた時から適切なケアをする事が大切です。歯ぐきが下がることによって、それまで歯ぐきに守られていた根元の象牙質が露出してしまいます。象牙質は歯ぐきから上の部分の歯冠部を覆っているエナメル質に比べてデリケートです。硬さはエナメル質の4分の1未満で酸に弱くて溶けやすい性質です。この弱い部分がむき出しになってむし歯菌や歯周病菌、酸などにさらされるとリスクが増大します。加齢に伴って増加傾向にある根元むし歯は「気づきにくく」「進行が早い」のが特徴です。自覚症状がない人も多く、気づいた時には重症化していることもあります。根元むし歯を防ぐにはまず歯ぐき下がりを予防することが大切です。また、露出し始めてしまった歯の根元のむし歯予防にはフッ素が有効です。歯ぐき下がりが気になる人にもフッ素配合の歯磨き剤をお勧めします。 |