ニコニコ・ニュースレター 2024年05月号

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ニコニコ・ニュースレター
 うちだ歯科医院 2024/05 第203号

2024年5月号です。新緑の気持ちのいい季節になりましたね。でも春を楽しむ余裕が少なくなってきた様にも思えます。地球温暖化の影響でしょうか?この先の事を考えると、ちょっと心配です。
さて今月はちょっと変わった歯磨き法のお話です。
その磨き方は「つまようじ法」と言います。
今から30年以上前に発表され、効果をあげている歯磨き法です。この方法は岡山大学歯学部の予防歯科学講座の先生が発表されました。ちょうど歯を失う原因の第一位がむし歯から歯周病に変わってきた時期でした。当時も患者さんの歯を赤く染めて、「ここが汚れている」「あそこを磨きなさい」「まだ、歯と歯の間が残っている」というお説教式ブラッシング指導でした。歯と歯の間は歯肉炎や歯周病の初発部位でかつ歯垢(プラーク)が最も付着しやすいところです。
ある時、一人の患者さんが歯ブラシの毛先を歯と歯の間に突っ込んで歯垢を除去しているのを見たそうです。予防歯科学講座の先生はこれこそ歯と歯の間の歯垢(プラーク)の除去法だとピンときたそうです。
そこで次の患者さんにも「歯と歯の間に歯ブラシの毛先を入れて出し入れしてみて下さい。」と指導したそうです。すると患者さんが「先生、気持ちがいい」と言ったそうです。おだてられたらその気になってその先生は次から次へと試みました。そして数か月後、「この頃、肉が噛めるようになってきた」「歯がしっかりしてきた」という患者さんが多数出てくる様になりました。そこでこのブラッシング法を「つまようじ法」と名付け研究していきました。その結果、歯の動揺の改善、ブラッシング時の出血の減少、引き締まった艶のある歯ぐきの獲得、他覚的な口臭がいつの間にかなくなっていく事が判ってきました。歯と歯の間の歯垢を除去し、歯ぐきに機械的刺激を与えて歯ぐきの中の血液循環を促進させ組織を賦活させてくれるのです。この「つまようじ法」は歯間ブラシの代用にもなりますし、歯間ブラシが入らない所でも歯ブラシの毛先を入れることが出来るのでデンタルフロスの代用にもなります。
それでは、つまようじ法のやり方です。

1. 注意点:
(ア) つまようじ法を行うと、歯ぐきから出血することがありますが、通常1〜2週間で止まります。これはブラッシングのマッサージ効果で歯ぐきが強くなるためです。
(イ) 歯周病で腫れていた歯ぐきが引き締まってきたため、一時的に歯ぐきが下がったように感じる場合があります。
(ウ) この方法が合う、合わないは個人差があります。いいなと思われた方はチャレンジしてみてください。長く続けられて自分のものにする事が大切です。

予防はやったもん勝ちです。今日は昨日よりいい笑顔! 明日はもっといい笑顔! 

大人の笑顔は歯で決まる!!